◆長続きするクラブを!(指導について考える) 春日イーグルス ユース監督 杉山 活明
いい指導者がいない限り、長続きするいいクラブはできない。
いい指導者がひとりだけでは、たてのつながりのあるクラブはできない。
いい指導者とは?
いい選手を育てる チームが強い 人間性の向上
これを長く継続する人。このような人が複数名必要。
長続きするいい指導法は?
楽しく無理のない方法、しかもチームは強くなっていく。
春日イーグルスでは、以下のことに注意してやっています。
*** | 長続きする方法 | 数年で疲れるのでは? |
1度にコーチングする人数→ | 15人~20人 | 30人以上 |
選手との接し方→ | ふつうに接する | 権力的に接する |
選手の判断基準→ | 自分で判断することを 大切にする | コーチが権力的 |
選手とコーチの コミュニケーション→ | 話す内容が重要となる | いつも叱らないといけない |
リーダーの役割→ | 何でも相談 | コーチの小間使い |
規律は→ | 自分で判断すること | コーチが権力的にコントロール |
コーチから選手へのトップダウン(権力的)の形ではなく、ゆるやかにリラックスした状態よりスタートし、意識の満ちたトレーニングを目指すサッカーへのこだわり、そして強くなっていくことにより規律のしっかりしたチーム/クラブを目指す。
小学1年生~ジュニアユース~ユース~社会人~シニアまで12学年以上のたてのつながり、クラブ創立からの歴史とプライド、地域での横のつながり、このような積み重ねが何年/何十年つづいて地域に根ざした、
地域に深く理解されたいいクラブになるのではないでしょうか?
どの町にも当たり前のようにクラブチームが存在できるようにみんなで協力しましょう。
◆これまでのスポーツこれからのスポーツ
これまでのスポーツ | これからのスポーツ |
チーム | クラブ |
選手 | プレーヤー |
多くの「補欠」を生むシステム | 「補欠ゼロ」のスポーツシステム |
「競技」志向 | 「プレイ~スポーツ~競技」多様なあり方 |
「大会」中心 | 「日常生活」中心 |
トーナメント | リーグ |
「引退」のあるスポーツライフ | 「引退なし」の生涯スポーツライフ |
「する」のみのスポーツライフ | 「する・みる・語る・ささえる」多様なスポーツ |
単一の価値観に集約するシステム | 多様な価値観を認め受容するシステム |
学校・企業 | 地 域 |
このような方向性で、「スポーツ」を、「スポーツの場」を、そして「スポーツ好きな人」を育てていくことが大切なのではないでしょうか?